プレビュー公演

昨日の話ですが、行ってきました!
基本ネタバレなのですが、お知りになりたい方は続きをどうぞ。




席が1階C列のひとけた番だったのであんまり期待してなかったんだけど、セットを見ると下手側に花道と出入口(?)があったので一気に期待が高まりました。
パンフを買ったり、アンケートを記入したりしているうちに、いよいよ開演!
冒頭からいきなり以蔵登場です。
ボサボサの髪、例の無精ひげ、ボロボロの着物でしたが、思っていたよりも小奇麗でした(^^;)
全体的に暗い話なのかなって思っていたけど、前半は予想に反して笑いのシーンがかなり多くてびっくり。
最初は気になるようなアクシデントもなく、順調に進んでいました。
まず最初のハプニングは、剛くんがせりふを忘れてしまったこと。
何かせりふを喋ってたと思ったら急に一瞬沈黙して、苦笑しながら「なんじゃったかのう?」(たぶん)ってアドリブ(笑)。
共演の方が次のせりふを続けたので、その後はスムーズでした。
次のハプニングは、以蔵が履こうとした下駄の鼻緒が切れてしまったこと。
それまではずっと雪駄を履いてたけど、下駄に変わって結構すぐだったんじゃないかな。
下手側の花道で、舞台上にいる共演の方とせりふを交わしながら下駄を履くところで、足袋を履いたまま下駄を履くのが難しかったらしく、片方はなんとか入ったんだけど、右足だったかな、ぎゅって鼻緒を開いて指を入れようとした瞬間に、鼻緒がブチッて真ん中から取れちゃったんです。
私、びっくりして思わず「取れちゃった…」って呟いてしまいました。
で、どうするのかと思ったら、その下駄を両手にはめて、舞台上の方とせりふを交わしていました。
そんなアドリブが可愛かったですvv
あとは以蔵ではなく、たしか吉田東洋だったと思うんだけど、殺陣のシーンでかつらが取れてしまっておもしろいことになっていました。
あれはちょっと恥ずかしかったでしょうね。
それから姉小路公知がせりふを喋っているときに、烏帽子がぽろんと落ちてしまって、「なぜか取れてしもた」みたいなアドリブを言ったもんだから、その後少しだけアドリブでやりとりがありました。
ハプニングはそれぐらいかなぁ。
あとはBGMがときどき急に大きくなることが2回ぐらいありましたね。
まぁプレビュー公演なので、多少のアクシデントはつきものでしょう。
むしろプレビューでしか観られないことかもしれないし。


共演の方々は、まず戸田恵梨香ちゃんですが、初舞台ということで心配してたんだけど、すごい可愛かったです。
たしか神戸とか関西出身だよね? メインキャストの中で一番土佐弁がお上手でした。
全然関係ないけど、恵梨香ちゃん演じる役名が「ミツ」で、みんなが「みっちゃん」って呼ぶんだけど、私もふだん(本名で)「みっちゃん」って呼ばれることが多いので、以蔵が「みっちゃん」って言うたびにドキドキしています(笑)。
田辺さん、西岡さんはさすが!って感じ。
でも土佐のお話なのに、土佐弁を喋る人とそうでない人がいることは疑問です。
私、四国出身なので(高知ではないけど)、すごく気になるんですよね。
剛くんの土佐弁も最初は違和感ありましたけど、観てるうちに慣れてきたのか気にならなくなりました。
まぁでも同じ土佐弁なら、健くんの『〜進海丸』の方がもっと上手でしたけどね。
キャストの中で気になるのが、ミツが働く“吉虎”の鶴さん!
美人でおもしろくって元気いっぱいで、古い言葉で言うと「おきゃん」で大好きなキャラクターです。
そして『荒神』でボラー役だった粟根さんが勝海舟役なんだけど、出番がかなり少なくてもったいないです。
もっと粟根さんを観たいのに〜!
坂本龍馬役の池田さんは、いつものイケテツさんっぽくわりと自由な感じ。
山内さんはちょっといつものイメージとは違って、なんかしっくりこなかったです。
なんだろう…イメージはアナーキーな感じなのに、田中新兵衛って役がわりとお坊ちゃんぽい感じだからかな。
でもキャストは全体的にすごく豪華で芸達者な方ばかりで素晴らしいです。


お話自体は、前半は楽しかったけど、後半は一気に緊迫した展開へと向かいました。
なんだか観てるほうも息苦しくて、気づいたらおなかに力が入っていて、腹筋が痛かったです。
後半は客席からすすり泣く声が結構聞こえました。
最後のほうは以蔵の一途な想いが報われない展開になるので、本当に切ないです。


総合的に、ストーリー・演出・キャスト、どれをとっても素晴らしかったです。
心から感動し、胸がいっぱいになりました。
剛くんが命を賭けて臨んでいるお芝居を観て聴いて感じることができて、本当に幸せでした。
そしてまだこの先こんな素晴らしい舞台を何度か観られるチャンスがあるということに心から歓喜しています。
初日はいよいよ明日、ここからまだまだ長い道のりですが、最後まで全員が体調を崩さず事故もないように祈っています☆